2011年7月6日水曜日

ハワイの写真

日曜日に図書館に行ったとき、最近どうにも気になって仕方ないので高砂淳二さんの本を探してきた。


写真集「虹の星」はさすがに大きくて重かったので館内で見るだけにしたけど、やはり「虹」が自分にとってキーワードになっているようだと感じた。なんせ他の作家さんの本を探していて何気なく手に取った本も虹の物語だったし。


大きさが丁度良かったので高砂淳二さんの「ハワイの50の宝物」という本を借りてきてみた。綺麗な写真とハワイの文化などを語るコラムでできた本。とてもゆったりした気分で読んだ。こういう本を読むと行ってみたくなる。言葉とか民俗学的な独自の文化って、ホント面白い。


今、明治神宮文化館で開かれてる『海森彩生』写真展の8/17(水)~8/23(火)のゲスト写真家が高砂淳二さんだから、また見に行ってみようっと。他のゲスト写真家さんも気になってるんだよね~。


2011年7月2日土曜日

「想像より、おもしろい。ハワイ」展を見てきた。

見てきたといっても、もう先週のことなんだけれども。
会期が終わらないうちに感想を書きたかったのだけれど、ひとつ引っかかることがあって、なかなか書けないでいた。


写真はどれも素晴らしかった。
私はハワイになんの思い入れもない人間だけれど。
色鮮やかで美しく、生き生きとした写真たちだった。作品も、そのひとつひとつに付けられた写真家さんの短いコメントも、パネルに書かれた「アロハ」や「ホ・オポノポノ」の言葉の正しい意味の解説も、つながりあって優しくて和やかな世界観を生み出していた。


夜空や夜の虹の写真を見ると、相当良いカメラ使ってるんだろうなぁと思ったり。
どの写真も良かったけれど中でも、虹の中を飛ぶ一羽の鳥の写真がお気に入り。それから、真ん丸に円を描いた虹の写真。


写真を一通り見て、世界観を観じて、心に浮かんだのが「なぜ私は今、『ここ』に居ないんだろう?」という、せつない気持ちだった。
この気持ちが上手く掴めなくて、実のところ未だによく理解できてないでいる。

別にハワイに行きたいとか、住んでみたいとか、そういうことじゃない。まあ、行けるなら行ってみたいけど、、、っていうくらいしか思ってない。だから『ここ』は、きっとハワイという土地そのものじゃなく、その世界観なんだろうなと思う。
そして、その疑問形の問いからして、「私は今『ここ』に居るべきだ」が心に底に気付かずにあった想いなんだろう。
しかし、どうしたらいいのか分からない。いっそ行ってみたら分かるんだろうか、、、無理だけど(悩)


企画展『「想像より、おもしろい。ハワイ」展 ~自然写真家 高砂淳二が伝えるハワイ~』
http://fujifilmsquare.jp/detail/11061701.html





【2012.2.5追記】
この記事を書いてからだいぶ経ち、気付いたことがある。


この写真展に展示されていた写真の中で、砂浜に寝転ぶ一匹のアザラシの写真があった。
遠景には高層ビルが建ち並ぶのが見える誰も居ない砂浜で平穏に寝転がっているアザラシは、ハワイアンモンクシールという絶滅危惧種に指定されているアザラシだった。


その写真を見た時、「たとえ明日 絶滅するとしても、今 幸せに生きて良い。」という言葉が私の心の中に浮かんだ。


野生に生きる中、食事も得られない時もあるかもしれない、他の動物に襲われることもあるかもしれない、最後の一匹になるかもしれない、明日には絶滅するかもしれない。
決して楽な生ではないとしても、穏やかな今この瞬間には安んじて幸せで居て良いんだ、と。


私もそう生きて良いんだと、思った。誰でもそう生きて良いんだと、思った。