2010年7月22日木曜日

湯沢英治・写真展「REAL BONES」を見てきた。

目黒川沿いをてれてれ歩いて、辿り着いたジィオデシックは白い外壁のかわいい建物。窓から見えたお店のロゴに気付かなかったら、通り過ぎてしまうところだったかも。大きく重そうなドアにちょっと怯みつつ、恐る恐るドアを開けてみるとお店の方が声を掛けてくださって一安心。


お店の中は天井が高く、個性的な展示ケースに綺麗なアクセサリーが並べられていて、あと、サボテンとサボテンの為の小さくカラフルなガラスの鉢も置いてあった。フロア中央のガラスの台は、湯沢さんを紹介するスペースになっていて、紹介された雑誌のページが開いて置かれていたり、写真をプリントしたポストカードなどの商品が置いてあったりした。フロアの奥の壁際が展示スペースになってはいるものの、写真パネルはそこだけでなく、フロアの壁のあちこちに大小のパネルやポスターが飾られていた。


平日の昼ということもあってか私一人しかお客はいなくて、独り占めでのんびりと写真を満喫。
白熊の写真は、実は先日に図書館にあった「BONES」を見て野毛山動物園のものではないことを確認していた。けれど、パルコとミッドタウンで見ているので、なんだかやっぱり再会の気分。このホッキョクグマの頭蓋の写真は、骨の写真達の中でもリーダーみたいな雰囲気がある、と思う。
カモノハシは生きているのを見てもなんだかユーモラスなのに、骨になってもそのユーモラスな表情が変わらないことが、なんだか可笑しかった。
それにしても私はどうも鳥の骨が気に入りらしく、今回お気に入りの1枚はコンドル。そして、フラミンゴのクリアファイルも買っちゃったり。


ジィオデシックにはちょっとしたカフェスペースもあって、自分一人なのをいいことにアイスレモネードを注文して、椅子に座って冷たいレモネードをのんびり飲みながら、しばらく「ぼんやり」と写真を眺めていた。レモネードはハチミツの香りで美味しかった♪添えられていた2粒のキューブクッキーも♪


とはいえ、写真を見に行ったのに、周りにある綺麗なヒカリモノの方に目がいってしまう~。
ジィオデシックのデザインは動植物などの自然物や物語のモチーフのものが多く、シンプルなものからゴージャスなものまで色々。しかも、とても小さな貴金属の粒が精巧なモチーフに加工してあったりする。こんな細工は絶対に大変な作業だ。そしてジィオデシックの商品は基本的に注文を受けてから製作するらしい。普段からあまりアクセサリーは着けないんだけど、実は嫌いじゃないんだ。こういうモチーフはむしろ、かなり好き。
でも、さんざん丁寧な説明をして頂いたにもかかわらず、蔦のうねって巻いた形のシンプルなリングに心惹かれたにもかかわらず、目の保養で終了。ごめんなさい。


そうそう、親切なお店の方には、湯沢さんが撮ったビジューの写真も見せて頂いた。白黒なのに(だから?)際立って見える輝きや、透明な石の質感とか、すごいなぁと思った。綺麗だったー。


贅沢な時間を、ありがとうございました。


7月2日(金)~7月28日(水) 9月8日(水)まで期間延長です♪
湯沢英治・写真展*「REAL BONES」
中目黒・メゾン*ジィオデシック1F「ブティック*ジィオデシック」


湯沢英治Official Site http://www.eiji-yuzawa.com/
ジィオデシック http://www.geodesique.co.jp/j-top-new.htm


つれづれな休日と感傷的心情

昨日はのんびり昼頃に家を出て、暑かったので眼鏡を外して歩いていた。そして途中のコンビニで水を買うのに眼鏡を掛けたのに、それを忘れて「眼鏡がない!」とカバンの中を探すという、古典的なことをしつつ、中目黒に到着。そして目黒川沿いをてれてれ歩き。


お菓子屋さんや、カフェのかき氷の看板に目を奪われながらも、ちょっと興味があったCOW BOOKSという本屋さんに寄り道。ジィオデシックでの「ぼんやり」に満足して、予定変更で行こうと思っていたカフェに行くのは取り止め。後の予定があったので、持ち歩く時間を考えて福砂屋のカステラ工場直売やヨハンのチーズケーキも、また今度。


で、ちょうど予定がかみ合ったので中目黒を出て飯田橋、ダニエルのヘブンライブへ。
ちょっと遅めに行ったので、もう始まってるかと思ったら、今から始めるとこだと言うので、結局最後まで聞いていくことができた。最新盤のCDも買った。5曲入り千円のミニアルバム、2曲のオリジナルと3曲のカバー。ライブ情報が書かれたプリントも1枚貰う。
場所が地下鉄とJRの駅との間の橋の上なので、演奏している側とは反対側の橋の端で聞いていた。


ギターの音と、行き交う大勢の人のざわめきと、
暮れていく空と、色とりどりの服と、
立ち止まる人と、邪魔っ気に早足で通り過ぎる人と、
正面でガッツリ聴き入っている人と、後ろでしばらく聞いて途中で立ち去っていく人、
一曲ごとにパラパラと降る拍手と、ポツポツと人手に渡っていくCDやチラシ。


そんな景色を目に映し、そんな音を耳に入れながら、ぷかりと浮いた心が別のことを思い巡らしている。
自分の所行を思い返して、溜め息をつく。今までの自分の所行を全て精算したって、何一つ+を残してはいないなと考えて、もういっそ黙っていてあげるのが親切ってもんじゃないのかと自分に言い聞かせる。言い聞かせている内は納得していない証拠だと分かっているから、また溜め息一つ。もし本当に私がそれに納得したら、きっと沈黙の内に全てを片付ける手配を整えて1日の内に変更を完了させるだろうから。まだ、時じゃないのか。とりあえず、8月中までは自分のことで少し忙しくなるから、棚上げしてておくことで落ち着ける。


そして周りの人を見る。皆がそれぞれの想いの中で、同じ音を聞く為に人波の中で立ち止まっている、その景色を眺める。最後まで聞いていった人はほんの数人だったけれど、その音を耳に留めた人は一体どのくらい居たんだろう。帰りの電車へ急ぐ人達の中にも。
「がんばってください」のたった一言は、一体どこいらまで届くのだろう。
そんな感傷に浸って帰った。


そして、そんな感傷を文字にしながら、
以前に自分の持つ全ての紙・ノート・筆記用具を捨ててしまおうとして、できなくて、棚上げにした時のことを思い出している。あの頃は、MOON CHILDのラストアルバム「POP AND DECADENCE」が持つ倦怠的雰囲気が好きだった。なので、そのアルバムの中の「自称ルースター男の懺悔」という曲が頭の中をグルグルしている。


2010年7月1日木曜日

湯沢英治・写真展「REAL BONES」が始まるよ!

近頃すっかりお気に入りの写真家さん・湯沢英治さんが7月2日~28日まで中目黒のコンセプショナルブティック*ジィオデシックで写真展をするそうな。
日本初?の新作・カモノハシの骨の写真もお披露目されるらしい。


いつ行こうかなぁ~、楽しみ、楽しみ♪
ホッキョクグマの頭蓋骨の写真も来るんだろうな。この写真はもう一度見たかったんだ。思い出したことがあるから。


写真集「BONES」に納められている写真の骨の中には、横浜の市立野毛山動物園(入園料無料!)が所蔵している標本がいくつか使われているらしいのだけれど。
昔、伯母が関内の辺りに住んでいて、夏休みに遊びに行ったりすると野毛山動物園や中華街や港の見える丘公園に連れて行ってくれたから、野毛山動物園のことは知っていた。でも随分前のことだから、覚えているのは暑さでダレていた白熊のことだけだ。その白熊だけがやけに印象に残ってた。でももう20年余りも昔のことだから、白熊の寿命がどのくらいかは知らないけれど、きっと今その白熊はいないと思う。


白熊=ホッキョクグマ


写真のホッキョクグマが野毛山動物園の標本とは限らないし、その白熊である可能性は全くもって低いんだけれども。
その記憶と写真がつながりを持ってしまったら、なんだか急に親近感が湧いてきたので。
たぶん違うだろうと思うけれど、でもなんか
もう一度、会ってみたいんだ。


7月2日(金)~7月28日(水)
湯沢英治・写真展*「REAL BONES」
中目黒・メゾン*ジィオデシック1F「ブティック*ジィオデシック」


湯沢英治Official Site http://www.eiji-yuzawa.com/
ジィオデシック http://www.geodesique.co.jp/j-top-new.htm
横浜市立野毛山動物園 http://www.nogeyama-zoo.org/

また、割れた・・・



小学生の頃に笠間の火祭りで買った、お気に入りの笠間焼きの湯飲み茶碗。ぽってりしたフォルムと釉薬の感じが好きで。
でも、お茶はあまり飲まないから歯磨き用のコップに使ってたら、洗面台の中に転がり落ちてフチが欠けて大きな亀裂まで・・・とほ(泣)
なんか去年から、長い付き合いのお気に入りが壊れていってる気がするよ・・・。


新しいお気に入りとの出会いを気長に待とう。