2006年10月7日土曜日

ネット依存者の長い一週間

長かった・・・。ほんの一週間前の事のはずなのに・・・。


事の起こりは10月1日の日曜日。いつものようにメールチェックして、行きつけのサイトを一巡りした。そこにちょっと用事が入ったので、ブラウザを閉じて、しばらくパソコンを放置していた。さて、またパソコンをいじろうとスクリーンセーバーの掛かっていた画面を戻したら、何だか見慣れない二つのポップアップメッセージがしつこく現れていた。
「ケーブルが接続されていません」
「ローカルエリア接続・限定または接続なし」
ひとまずブラウザを起動してみると、出たのは接続エラーの画面。
しかしタイムリミットだった事と楽観主義的思考で「再起動すれば直るかも」と判断し、その日は仕方なく電源を切った。


月曜日。
いつものように電源を入れるがメールもネットも繋がらず、全く直る様子はない。ようやく事の重大さに気付く。
有線接続しているためスプリッタからパソコンまでのケーブルを全て接続し直したり、ネットワーク接続設定をいじり倒したりしても、接続の修復を連打しても、ダメ。動作状況を見ても受信は全くできず、送信は微かにできているという状況。ADSLモデム内蔵ルータの接続設定を開こうとしても、ブラウザで開くタイプなので繋がらない。モデム内蔵ルータのランプは正常に動いているように見えたが初期化もかけてみた、でも変化なし。説明書も手持ちのパソコン雑誌のトラブル対策特集ページも読み漁ったが、打つ手なし。それだけで、その日は終わった。


火曜日。
仕事の帰りに回り道して電器屋「I」に寄り、LANケーブルを買って取り替えてみたが、ダメ。しかし、そこまでダメ出しされれば判る事もある。問題があるのはケーブルじゃない、パソコンのLANボードかモデム内蔵ルータだ。だが、これ以上はお手上げ。最後の手段に打って出る事にした。
モデム内蔵ルータとパソコンを持って、パソコンショップチェーン「PD」の無料点検相談に持ち込んだのだ。結果はモデム内蔵ルータだった。家に戻りアドバイス通りに、取扱説明書に載っていた故障の際のフリーダイヤルに電話をかけた。サポートの言う通りに操作をするが、ダメ。そりゃそうだ、その操作は既に全部やった。結果、翌日に出張サポートが来る事になった。


水曜日。
「こりゃ、重症だね」
出張サポートは少しいじってから、そう言った。「修理にはいくらくらいかかるか」聞くと、電話をかけて調べてくれた。修理は2万円、買い換えなら1万6千円くらい。NTTで買うなら新機が来るまで臨時のモデムを置いていくという。しかし続けて言うには、「自分で設定ができる人は、たいてい電器屋で自分で買ってきて接続しちゃうんだわ」。そりゃそうだ、それならもう少し安く買えるかもしれないし、ポイントだって付くし。電器屋で買う事を告げると、彼は言った。「電器屋で在庫があるか確認してから行った方がいいよ」。
そこで、古新聞の中から市内の電器屋の広告を探し出し、片っ端から電話をかけた。電器屋「K」「I」と「PD」からは「ウチにはもう無いですね」、電器屋「Y」からは「モデム内蔵ルータはないですが、ADSLモデムならありますよ」との回答。なぜだ・・・、ADSLだ、フレッツだ、と騒いでいたのはまだ3年くらい前の事じゃないのか?もう無いって、どういう事?そんな疑問を抱きつつ、電器屋「Y」に走る。店内をうろつき、店の無線LANコーナーの片隅にようやくADSLモデムを見つける。その隣には、モデム内蔵ルータもあるじゃん。しかし、モデムとルータは別に買う事にした。同時に壊れられては、もう困るのだ。そして繋げるのはもう慣れてるからスムーズに進み、ネットに繋げるようになったのは木曜日になる10分前だった。


木曜日。
繋げるようになったものの、色んな調整が未だだった。メールチェックだけしてから、ファームウェアのバージョンアップやら何やらと細かい調整を済ませた。そして、この5日間に溜め込んだウェブメールをチェックに行くと、そこには計3ケタになったメールの山があった。その処理だけで、その日は終わった。


金曜日。
昨日の続きを終わらせて、やっと落ち着いて行きつけのサイトやブログを回る事ができた。ああ、嬉しい、楽しい、と見て回っている内に一日が終了。


土曜日。
「やっと、通常に戻れた」と実感。そして、寒くなった懐も実感、財布が軽い・・・。
長い、一週間だった。


携帯電話を持っていないので、連絡手段はほとんどメール、それだけに最初はかなり焦りました。が、途中からはもうほとんど投げ遣り。だってしかたないじゃ~んと開き直って、ふて腐れてました。
「モデムはレンタルにした方がいい」とのアドバイスも貰ったのですが、これからレンタルにするのは面倒臭いし、レンタル(物を借りる)というのは好きじゃないんだもん。
それにしても、今はどこも「光」ばっかり。でもいつ引っ越すか判らない、引っ越した先が「光」OKか判らない、借家住まいには「光」は無理なんだって。借家じゃ、工事も勝手に入れられないし。なにより私にはADSLで十分なんだって、金額的にも。そして有線で十分なんだって、パソコン動かす必要のない小さい家には。なんで店舗にモデム置かなくなるかな~?モデムが必要になる時にはネットショップも使えないんだよ!頼むよ、電器屋!!もう、予備を買っておくしかないかなぁ・・・。


2006年9月29日金曜日

「Cat in the Red Boots」を観てきた

28日の昼公演を観てきました。
先に観ていた友達に「開演10分前には着席するように」と言い聞かされていていたのですが、なるほど確かに笑えた。あれを見て、私はうっかり「舞浜ねずみ王国」のショーステージの前説を思い出してしまいました。そういえば最近行ってないなぁ、好きなんだけどなぁ、グーフィーが。


それはさておき、「Red Boots」。
ストーリーはとても分かり易かったです。なので頭を使わずに笑って観ていられます。笑って観ている内にストーリーの肝心な所も笑いに流されていく勢いなので、そこは気を抜けません。まあ、流しちゃってもいいとも思うけど。
あと、公演CDが出てましたね。「問題なし」という事でしょうか。2000年版スサノオや荒神で出せなかったDVDも、「Red Boots」ならOKかと期待してしまいます。どうなんでしょ?


細かい事を言えば。
童話の著作権は大丈夫だとしても、堀田さんのくだりはどうなんだろうか。笑って観てたけど、ちょっと心配になる。
あと、主役の「トーマ」。あれは現代的な「引きこもり」とは違うよね?程度の差というのはあるだろうけど、ニュースで見るような「引きこもり」は家族のために家事はしてないと思う、のは偏見だろうか。それと、髪型が「あずみ」の時と一緒のように見えるのは気のせい?というか、台詞とか体の動かし方とかに「あずみ」の匂いがする。ような気がするものの全体的には良かったよ、というかヒロイン達を差し置いて可愛かったわ。特に「清い体ですから!」のところ。
それから、堀田さん。珍しく髪が短い役でしたね、堀田さんだから仕方ないか。それにしても、パンフレットの堀田さんの胡散臭い微笑みを見るたびに吹き出してしまいます。どうしましょう。


2006年7月30日日曜日

「Red Boots」のチケットが届いた♪

何やら、可愛らしい赤い長靴のプリントされたチケットが届きましたよ。いつものe+の青いチケットと違ったから、ちょっとビックリしました。そういえばチラシも赤いブーツのらしいですね。これで、この赤い長靴がパンフレットとかと一緒に売られてたら笑う~。勢いで買っちゃうかも。
席は真ん中辺りの見易そうな所が取れてて、満足満足。9月が待ち遠しい。8月は忙しくなりそうだから、なおさら待ち遠しい~。


2006年6月18日日曜日

「メタルマクベス」を観てきた

17日の昼公演を観てきました。さすがに立ち見で4時間は、足がつらかった・・・。


あれは確かに「マクベス」以外の何ものでもないです。予習はしておいて正解だったかも。話のすじが頭に入っている分、余裕をもって観ていられました。
原作の「マクベス」は、私にはあまり面白くなかったです。まあ、悲劇が面白くては意味無いですが。人間が小さいとか、運命だとかの問題じゃなく。つまり、ごく普通の人間が甘い話に誘われて、ほいほいついていったら身ぐるみ剥がされましたってのと大差ないじゃん。王位を奪うにしたって、今日はラッキーデーだってテレビの星占いで言ってたからやってみましたみたいな感じで無計画だし。同情の余地無い。
「メタルマクベス」は、ちゃんと面白く作ってあるので楽しかったです。ただ、観ている時には全然気にならなかったのに後から考えて気になったことが二つ。魔女から渡されたCDって普通のCDじゃなかったかな、ブックレットと音楽とPVのデータしかないはずなのに何でランダムスターはあそこまで記憶がだぶったんだろうか。魔法?生まれ変わり?呪い?憑依?ホラーかよ。それから核弾頭、結局爆発したのか、不発だったのか。だっていくら鋼鉄の城の地下に埋まってたって、爆発したらあの程度の被害じゃすまないんじゃないだろうか。あれだけ至近距離にいたら被曝しないか。むしろ核は不発で、電力系統の過電流と破壊行為による爆発ならありえるかなぁと。でもまあ、細かいことは気にしないのが良いのでしょう。
今回一番意外だったのは、松たか子さん。何かテレビドラマで観るのと印象が違った。テレビで観るぶんには、さほど気になる役者さんじゃなかったんだけど。役柄のせいかな、何か良い感じに演技してたなぁ。でも一番好きなのはパール王、格好良かったです。


2006年5月24日水曜日

「Cat in the Red Boots」

今日のスポニチに新感線の次回作が出たそうで、私は友達から聞いて慌ててネットで確認しました。引きこもりで活劇って・・・、どんなだ?面白そう。しかも主役は生田斗真君。ついこの間「あずみ」で見たばかりだったので、ちょっとビックリしました。
9月15~28日で東京グローブ座、10月6~9日で大阪厚生年金会館芸術ホールでの上演だそうです。・・・ちょっと待て。期間短かっ、座席数少なっ、競争率高そう~。ここんところチケット取り合戦、負けが続いてるんだよなぁ~。今度のは友達の分もあるから、気合い入れて頑張らないと。


2006年4月7日金曜日

「あずみ」を観てきた

原作を読んでないし、映画も観ていないので細かい内容は判らなかったけど、うん、面白かったよ。


大義と殺人をたたき込まれて
大義に裏切られて
世界を憎悪する
頼れるのは自分の腕だけ
結局、剣を捨てられない


テロリストはああやって生まれてくるんだろうなぁ、と思った。


細かい事を言えば、
飛んだり、スローだったり、は要所だけに止めた方が効果的じゃないかと思う。連発されるのは「グリーンデスティニー」みたいであまり好きじゃない。唯一の救いは、飛んでる役者さんが綺麗に飛んでくれてる事。
あと、うきは役の生田斗真君。「スサノオ」に出てた時より、随分逞しくなったね。格好良く成長していて、嬉しい限り。存在感あるから、妙に座長を食ってたけど。
それから、豊臣秀頼役の長谷川純君。バカ殿役だから舞台上ではあまり冴えなかったけど(いや、バカ殿としては冴えてたけど)、友達に見せて貰ったパンフレットの写真はかなり綺麗に撮れてたね。あの二枚の写真はとても好き。
もうひとつ、カーテンコールになってからふと気がついた事。爺役の山本亨さん、立ち姿がオビ=ワンのようだと思った。(まあ、私「スターウォーズ」観てないから、かなり片寄ったイメージだけど)。


2006年4月2日日曜日

メタルマクベスのチケット

昨日、立ち見の追加発売でようやくGETできました。あ~、よかった。プレオーダーも一般発売も負け続けてたので、かなり焦りました。マクベス読んで予習したのに、無駄になるかと思ったぁ。
「DVDで観ればいいや。」なんて余裕かましてると、荒神の時みたいに「DVD化できません!」なんてこと言われっちゃうからねえ。気を付けないと。
6日には友達と「あずみ」を観に行ってきます。友達は初演の「あずみ」大絶賛だったので、楽しみ~。


2006年3月15日水曜日

映画「ナルニア国物語」を観てきた

吹き替え版を観たんだけど、全体的には良くまとまっていて上出来でした。
まず、映像は確実に綺麗だった。シナリオは上手く編集されてたし、時代とか時間の流れとか、「時」がちゃんと描き出せてるから楽に観ていられた。本という表現ではこの「時」は結構融通が利くものだけど、映像となるとこれが整ってないとストーリーが迷走するからね。キャスティングも(自分の本での想像とは違うとしても)皆かなり自然な感じではまってたし、意外とモーグリムが格好良くってね、あとオレイアスも。


まあ、細かいことを言わせて貰うと、サンタクロースのお茶セットが削られてたのが残念なところでした。ストーリーの流れ上、仕方ないんだけどさ。あと、アスランのたてがみとかにね、やっぱり少し作り物っぽさが見えちゃう時がある。それから、もっと欲を言うとアスランの声はもっと低い声が好みだったなあ。


2006年1月22日日曜日

「BIGGEST BIZ」を観てきた

昨日、あの雪の中「BIGGEST BIZ」を観に行ってきました。
ホントにもう、静かに幕が開いてから、どんどん加速していくスピードについていくのが精一杯。瞬間、瞬間の笑いに釣られてしまって、ストーリーの先なんて読んでる暇ありませんし、読めません。脳みそが翻弄されっぱなしで、二時間なんてあっという間でした。
「BIG」の要素はそのままに、「BIGGER」の設定も足場にして、「BIGGEST」は仕事もキャラクター達の個性もドタバタも最上級。なのに肝心の所は何も変わってない。そこが好き。
コロンボさんのモノマネは良かったなあ。
このBIZシリーズの総合的な私の感想は「社長がいなくても会社は動く」でした。


スモールシリーズはやらないのかなぁ?


2006年1月14日土曜日

「おとなの小論文教室。」を読んだ

「おとなの小論文教室。」は山田ズーニーさんという人が「ほぼ日刊イトイ新聞」というサイトで毎週水曜日に更新しているコラムなのですが、その一部が単行本になって7日に出版されました。私はとても大好きで毎週欠かさず読みに行くのですが、二年くらい前に書かれたコラムでどうしても私には理解できなかったものが、これに収録されました。それは第二章「自分の才能って?」に登場するズーニーさんの先輩の言葉です。本にするに当たって読みやすいように筋道を付けられたこのコラムを読んで、それをようやく私なりに理解することができました。一般的な正解ではないと思いますが、これが私個人の正解です。


 「やりたいことがあって、そのための才能が自分にはある」と思い込んでいて、でもそれにまったく取り組んでいないなら、それは単なる「ヒーロー症候群」の一症状で「うぬぼれ」や「自己憐憫」が発端になっている。理想の主役(ヒーロー)の自分を思い描くことは悪くないが、そうなるための行動を何もしていないなら、それは自分の人生の主役を今、演じていないということ。「今を本気で生きる」ことを理想にしていながら「今を惰性で生きている」ということ。理想像なんて、そんな遠くに焦点を絞ってる暇があったら、少しずつでも今やらないでどうする?
 主役に苦難はつきもの。ままならない道だからこそ不本意なことでも今に本気で向き合わなくちゃならなくて、鍛えられる。だから本望をつかむチャンスを逃さない。つまり、ままならない道は力を蓄えるための「準備期間」=「とじる」で、そこを通過したら理想を実現するための「スタンバイ状態」=「ひらく」ということになるんじゃないか。で、「こもる」は「逃げる」。逃げ込むことが必要な時もあるけど、籠城はいずれ無理矢理にでも開かれる時が来る。
何でも思い通りになる道はうぬぼれの道。うぬぼれて、思い上がって、自分に酔っていたら、他者なんて見えるわけがない。見ているつもりでも、見下してるだけ。
 才能については、やってみる前からとやかく言ってても仕方ない。それが現実に顕されなくては、どんなに有能な伯楽にも見出す術がないのだから。
 やりたいことっていうのは、「欲得なしに」とはいかなくても、でも結局それらが無くても、やってしまうこと、楽しいと感じること。人間誰しも同じように持っている時間や能力を、自分が何に集中的に割り振ってきたか。その中に見出せるもの。「好きこそものの上手なれ」。自分の身の回りにある全て、持っている物、服、CD、読んだ本、毎月買ってる雑誌、仕事、友人、家族、食事、掃除、睡眠、自分の心、自分の体…何にでも、自分が選んできたそれら全てをじっくり見てみれば、そこには自分のカケラが隠れていて、「やりたいこと」のヒントもそこにある。ヒントだけ。なぜなら本当は「”今”の”自分”」より外(未来とか社会とか自分以外の人とか)に求めても見つからないものだから。メーテルリンクの「青い鳥」の通り。どうにも見つからないなら、それはつまり「あらゆる可能性を今持っている」ということ。何にでもなれるし、何色にも染められる。
 でも実は「やりたいこと」なんていつでも取り替え可能で、「今に本気で取り組む自分」は今を逃したら、ない。「やりたいこと(理想)=自分」じゃなくて「やりたいこと(理想)に本気で取り組んでる自分=自分」だってこと。


とはいえ、こんな偉そうなことを言ったって、、私自身これを完璧にできているわけでは全くなくて。いつでもヒーロー症候群の穴に落ち、無気力につまずき、人間関係に打ちのめされていて、でも何度でも、また立ち上がって歩き出す。そうやって何度も経験して、冷静に平静に非情とも言える眼差しで自分自身をコントロールしていけるように学んでいる真っ最中なのです。まあ、のんびりとがんばります。


今回はいつになく、いっぱい書いちゃったなぁ。まあ、それだけこのテーマが私にとって切実だったってことなんだよね。