2018年6月28日木曜日

船橋屋さんのくず餅

ここのところ暑い日が続いて、外に出れば焼けてしまいそう、部屋にこもると溶けてしまいそうな、状態です。

こんな時には冷たいおやつが欲しいところ。

アイスも美味しいけど、冷えすぎるのも困るような時に、思い出すのはこの「くず餅」。

船橋屋さんのくず餅は、和菓子の中でも珍しい発酵食品。

小麦でんぷんを450日間、乳酸菌発酵しているのだそうです。

そのため、独特のもっちり感と、蜂蜜のような風味があります。

これがとても美味しいのです。

冷やし過ぎずに、黒蜜きな粉でつるりといただきます。


船橋屋さんは、東京の亀戸天神そばに本店があります。

亀戸天神は藤の花でも有名な神社です。

天神参りの帰りにでも寄って休憩したら良い風情でしょうね。

もっと暑くなったら、かき氷などもイートインで美味しく食べられるでしょう。

なかなか行けなくとも、通販があるので、自分用おやつにも、贈答品にも嬉しい甘味です。

しかも通販ページにある、「くず餅プリン」もとっても美味しそう。

そのうち、広尾にある「船橋屋こよみ」のカフェにも行きたいですね。


2018年6月24日日曜日

郷土菓子研究社とBinowa Cafe

お気に入りのカフェはいくつかあるけれど。
渋谷で一番お気に入りはBinowa Cafe。

郷土菓子研究社の林さんが開いたカフェ。
https://www.kyodogashi-kenkyusha.com

渋谷と原宿の間くらいの路地裏にあるビルの2階にある。
ビルの入り口横の壁に、大きな黒板に書かれたメニューがどーんとあるから、見過ごすことはない。
大通りから一つ道を入っただけなのに、とても静かで落ち着く店内だ。

厨房と客席の間はガラス張りで、ガラスの向こうのカウンターにはお菓子が並ぶ。
常時置いているいつものお菓子や、その時々のテーマや季節に沿ったお菓子だったり、その時の何かの事情や気分で普段は無いお菓子が突発的に並んだりする。

突発的に出るお菓子はTwitterやInstagramで告知がある。めちゃ食べたいのに行けない時は、非常に悶える。
なにせ、いつもあるとは限らないというところが、食べておかな!感を刺激される。



私が林さんを知ったのは、旅も終盤くらいの頃に何かのウェブメディアで紹介されているのを見たことがきっかけだったと思う。知った当初は「へー、すごいなー」くらいの気持ちだった。

でも何か引っかかっていたのかHPを時々チェックするようになり、帰国された後、高円寺の方で時々開かれるカフェも気になりながらも、なかなか行けずにいた。そしたら、渋谷にカフェができた。でも、すぐには行けなかった、引っ込み思案を拗らせていたから。

しかしその時、私はレモンのお菓子に凝っていて、あるときメニューにレモンタルトが出たのだ。これは食べに行かねばだ。と、いそいそドキドキ、食べに行った。

とても美味しかった。メレンゲがとってもクリーミィで。
そして、他のお菓子にも目移りした。
知らない味覚への好奇心に負けて、まんまとお店に通うようになった。
そしてさらに、スパイスの風味立つお菓子の美味しさにも目覚めてしまった。

お店のみなさん丁寧でフレンドリーだから、人見知り拗らせてても、一人客でも、安心して行けるので、嬉しい。
しかも渋谷で、平日はわりと遅い時間まで開いているので、ライブの前にちょっと寄ることができるのが非常に助かる。
なんせ、チェーン系カフェやファーストフード店以外の飲食店は、17時以降は食事とお酒が中心になってしまうので時間調整に入るには微妙なので。



Twitterのお菓子制作過程の投稿を見ていても、旅の記録を見ていても、林さんは探究心旺盛な方なんだなぁと思う。
あと、手の掛かるところを手を抜かない、それどころかむしろ徹底してやる、くらいの意思を感じることある。メレンゲのクリーミィさや、パイ生地の美しさと食べ易さの中などに。


先日などは、フランス菓子のカヌレが、プレーンの他にも3種類に増えていて。
パリッと焼かれた外側の部分の甘くてビターなカラメルの香りと、内側のしっとりぷにゅっとした半熟部分から広がるアニスの甘くて爽やかで華やかな香り立つ、アニスカヌレ。
噛んでいくうちに弾け出すジューシーなオレンジの香りのオレンジカヌレ。
さらにカラメルとレモンのビターだけど甘く鮮烈にレモンの香りが立ち上るレモンカヌレ。
魅惑の味でした。

ムラヴィニク、マイソールパク、モルコヴニツェ、ケークエコセ、バクラヴァ、ベサンラドゥ、シェチェルブラ、ブッチェラート、レモンドリズル、スコーン。他にもたくさん、お気に入りのお菓子あるけど。
どれも名前を見ただけじゃ、なんだか全然わからないけど、でもどれも美味しい。
新しいお菓子が出るたびに、全部を食べられない自分の財力がもどかしい。


ネットショップもあるので、ぜひ味覚の冒険を楽しんでみてほしいと思うのですよ。

郷土菓子研究社
https://www.kyodogashi-kenkyusha.com




2018年6月15日金曜日

キュウリサンド





今の時期は夏野菜が美味しい。
キュウリが旬を迎えて大量に出回りだしたら、毎年必ず作るのがキュウリサンド。


パンは薄めの角食パンの方が良い。
8枚切りの厚みより薄いとなお良い。

パンにはマスタードとマヨネーズを薄く塗る。
マスタードだけでも構わない。
マヨネーズだけだと風味が弱い。

包丁でもいいし、スライサーでもいい。
キュウリは薄めにスライスしたら、ボウルで塩を軽くまぶしておく。
薄めとはいうが、1㎜位はあった方が歯触りが良い。
塩をまぶしてから長く置いてはいけない。
水が出る前にパンに挟んで食べるのだ。

2枚の角食パンの間にキュウリ1本分のスライスを上手に並べて重ねて、半分に切る。
切る時、パンを押し潰してはいけない。
パンはふわふわ感を残して、強過ぎない力加減で押さえてサクッと切るのだ。

作ったらすぐ食べる。
出来立てでなきゃいけない。
でないとキュウリから水が出てベチャッとしてしまう。

パンが水分を吸ってベチャッとしてしまう前に。
パンがふわふわのうちに平らげる。

パリパリパリパリパリパリパリパリ。
音と歯触りを楽しむのだ。
最高に美味い夏の味だ。







2018年6月11日月曜日

チーズ饅頭のこと

20年位前になるけど、山崎製パンの半生菓子の和菓子だったと思う。

チーズ饅頭

という商品があったんだ。

「桃山」ていう白餡の入ったおまんじゅうがあるけど。
あんな感じの生地に角切りチーズを餡の代わりに入れたような商品だった。
甘じょっぱく、癖になる味だった。

なぜかその商品は、上野駅構内のNEWDAYSでしか見かけなくて。
上京するたびに買って帰っていた。

一度などは、私が店内に入るのに続いて入ってきたサラリーマンが、まっすぐパン売り場へ向かう私の後を追うように歩いてきて、そこにあった2個のチーズ饅頭の内のひとつを私が取ったとたん、残る一個をさらうように持って行ったことがあった。

けっこう、人気のある商品だったんだと思う。
売り場に無いことも度々だった。

しかし、ある時を境にパッタリ見なくなった。

山崎製パンのHPを見ても商品情報は無く。
残念に思ったものだった。

たまに思い出して食べたくなるも、諦めていたのだけれど。
ようやく、その気持ちを解消することができた。

今年に入って、よく似た商品に出会ったのだ。

それは、シャトレーゼの「なめらかチーズ饅頭」。
もちろん、なめらかチーズのままでも美味しいが。
少し冷やして食べると、なめらかチーズが固まって、あの記憶のチーズ饅頭に近くなる。
飲み物が欲しくなる、あのモソモソ感もばっちりだ。

おかげで最近はシャトレーゼに行くたびに、ちょくちょく買って食べている。
うれしい、おいしい。

シャトレーゼ : https://www.chateraise.co.jp/








2018年6月10日日曜日

サンドウィッチのこと

いわゆる最近のインスタ映えとか萌え断とかいうような、分厚く具材を挟んだサンドウィッチが嫌いである。

食べ難いよ。

パン生地はぺっちゃんこに押し潰されてるし。
パン生地が具材の水分吸い過ぎてベチャッとするし。
パンがまるでラップのような扱いを受けていると感じる。
具材は食べてる傍からボロボロこぼれるし。
たまにレタスを何枚かまとめて巻いて挟んであったりするけど、食いちぎれないし、かといって口に入り切らないし。
一個でお腹一杯だけど、ずっと同じ味で飽きるし。
見栄えばっかで、バランス悪い。

パンはフワッとしていてほしい。
パンにバターなりマヨネーズなり塗って水分が浸み過ぎるのをちゃんと防いでほしい。
口に入れ易いサイズ感は大事。

私はパンが大好きな人間だから、パンがぞんざいに扱われているのは悲しい。







2018年6月9日土曜日

皿うどん

皿うどんが好きだ。
あのパリパリサクサクの揚げ麺をスナック感覚で頬張るのが良い。

ちゃんぽんも好きだけど。
リンガーハットみたいな店に行くと、どうしても皿うどんを選んでしまう。

あんかけの水分を吸って柔くなった部分と、まだ硬いまま残っている部分と。
その両方を上手く箸でつまんで口に運びたい。
そして子供のようにあんかけの餡を口の周りに付けながら食べたい。

至福だ。

ふと思いつきで、あの揚げ麺に餡ではなくカレーをかけて食べた。
カレーうどんならぬ、カレー皿うどんである。
当然、普通に美味しい。
こんなジャンクな味、不味い訳無い。






2018年6月8日金曜日

シュークリーム

シュークリームは美味しい。

しかし近頃、残念なことがある。
クッキーシューというものだ。
シュー皮の上にクッキー生地を薄く掛けて焼いた、時間が経ってもザクザク食感を楽しめる、というシュークリームである。

クッキーシューが好き!という人が居るのは重々承知である。
それでも尚言う。
私はクッキーシューは好きじゃない。

オーソドックスなシュークリームが好きなのだ。
カスタードの湿気を吸って、今にも破れそうなほど柔らかに見えて、きっちりクリームを包み込む、軟そうに見えて軟じゃないシュー生地が好きなのだ。

カスタードはみっちり入れてほしい。
5割以上空洞があるなんて寂し過ぎる。

そう、シュークリームはカスタードを飲むためのお菓子なのだ。
歯応えなんていらない。
カスタードの邪魔をせず、カスタードと一緒に口の中で蕩けていってほしい。

東京・赤坂にあるケーキ屋さん「しろたえ」さんのシュークリームは理想に近い。
そして隣町にある個人のケーキ屋さんの大福のようなずっしり感のあるシュークリームは理想そのものだ。が、ひみつだ。





ラテの泡

自分のブログだから正直に言う。

カフェラテに注がれるフォームミルクが嫌いだ。

フォームミルクが入るなら、カフェラテじゃなくてカプチーノだろ。
ていうツッコミはいらない。
分かってて言ってるから。

だからこそ、カフェラテを注文して泡だらけが出てくるのがイラつくのである。

カップの縁を、ふーっと吹いても泡が退かず、一口啜れば入ってくるのは泡だけ。
私は液体を飲みたいのだ。
さらにイラつく。

スチームミルクでも泡は立つ。
それは分かる。
だからこそ、それを避けるためにメニューにカフェオレを探すが大抵見つからない。
メニューにあるのは、どちらか片方だ。
だが稀に両方あることがある。
そんな時に、カフェオレを見落としてカフェラテを注文してしまうと自己嫌悪に陥る。

片方しかメニューに無いのは、そりゃそうだろうとも思う。
カフェラテ(カフェ・ラッテ)はイタリア語。
カフェオレ(カフェ・オ・レ)はフランス語。
本来同じものだ。

しかし、日本の喫茶店文化では違うものとして扱われているのも確かだ。
そして、大体の場合においてカフェオレの方には泡はない。

なら、泡無しを注文すればいいだろう。
そう思われるかもしれないが。

本来カフェラテにはそんなに大量の泡があるはずないのである。
しかし、そこを基準にすると店によっては泡を飲むことになるのである。

そう、泡の量は店によってまちまちだ。
この店のカフェラテは泡があるのか、ないのか。
そこから注文を始めなくてはならないのは、いささか厄介だ。

そして、賭けのように「カフェラテ」と注文するのである。
もし苦虫を噛み潰したような顔でズゾッとカフェラテの泡を啜る女が居たら、それは私かもしれない。