2010年7月22日木曜日

つれづれな休日と感傷的心情

昨日はのんびり昼頃に家を出て、暑かったので眼鏡を外して歩いていた。そして途中のコンビニで水を買うのに眼鏡を掛けたのに、それを忘れて「眼鏡がない!」とカバンの中を探すという、古典的なことをしつつ、中目黒に到着。そして目黒川沿いをてれてれ歩き。


お菓子屋さんや、カフェのかき氷の看板に目を奪われながらも、ちょっと興味があったCOW BOOKSという本屋さんに寄り道。ジィオデシックでの「ぼんやり」に満足して、予定変更で行こうと思っていたカフェに行くのは取り止め。後の予定があったので、持ち歩く時間を考えて福砂屋のカステラ工場直売やヨハンのチーズケーキも、また今度。


で、ちょうど予定がかみ合ったので中目黒を出て飯田橋、ダニエルのヘブンライブへ。
ちょっと遅めに行ったので、もう始まってるかと思ったら、今から始めるとこだと言うので、結局最後まで聞いていくことができた。最新盤のCDも買った。5曲入り千円のミニアルバム、2曲のオリジナルと3曲のカバー。ライブ情報が書かれたプリントも1枚貰う。
場所が地下鉄とJRの駅との間の橋の上なので、演奏している側とは反対側の橋の端で聞いていた。


ギターの音と、行き交う大勢の人のざわめきと、
暮れていく空と、色とりどりの服と、
立ち止まる人と、邪魔っ気に早足で通り過ぎる人と、
正面でガッツリ聴き入っている人と、後ろでしばらく聞いて途中で立ち去っていく人、
一曲ごとにパラパラと降る拍手と、ポツポツと人手に渡っていくCDやチラシ。


そんな景色を目に映し、そんな音を耳に入れながら、ぷかりと浮いた心が別のことを思い巡らしている。
自分の所行を思い返して、溜め息をつく。今までの自分の所行を全て精算したって、何一つ+を残してはいないなと考えて、もういっそ黙っていてあげるのが親切ってもんじゃないのかと自分に言い聞かせる。言い聞かせている内は納得していない証拠だと分かっているから、また溜め息一つ。もし本当に私がそれに納得したら、きっと沈黙の内に全てを片付ける手配を整えて1日の内に変更を完了させるだろうから。まだ、時じゃないのか。とりあえず、8月中までは自分のことで少し忙しくなるから、棚上げしてておくことで落ち着ける。


そして周りの人を見る。皆がそれぞれの想いの中で、同じ音を聞く為に人波の中で立ち止まっている、その景色を眺める。最後まで聞いていった人はほんの数人だったけれど、その音を耳に留めた人は一体どのくらい居たんだろう。帰りの電車へ急ぐ人達の中にも。
「がんばってください」のたった一言は、一体どこいらまで届くのだろう。
そんな感傷に浸って帰った。


そして、そんな感傷を文字にしながら、
以前に自分の持つ全ての紙・ノート・筆記用具を捨ててしまおうとして、できなくて、棚上げにした時のことを思い出している。あの頃は、MOON CHILDのラストアルバム「POP AND DECADENCE」が持つ倦怠的雰囲気が好きだった。なので、そのアルバムの中の「自称ルースター男の懺悔」という曲が頭の中をグルグルしている。