初詣の後、埼玉県立近代美術館まで足を伸ばして気になっていた写真展を見てきた。
・・・今年も写真づくしになる予感。
植田正治さんは以前テレビのアートの番組で見て気になっていた写真家さん。
絵画のような写真を撮る人で、それがダリやマグリッドのようなシュールレアリズム的な画面構成であったりする。あるいはパントマイムの舞台を切り取ったような。
舞台となるのは鳥取の砂丘、空色と砂色が背景のモノクロ写真。
遮るもののない無窮さ、果てしなさが、非日常を演出して、その中に配された者・物を異質・異物にし、異界・異空間を創り出してる。非現実性の中に浮かび上がる存在の違和感というリアリティ。
余白と対象に関する撮影者独特のバランス・距離感がとても個性的で、いい絵だった。
砂丘の真ん中にぽつんと正座する着物の女性。
太陽を掴む手。
海に向かって広げられた譜面台の上の楽譜。
の、3枚がお気に入り。
で、その3枚の写真のポストカードあるかな~とミュージアムショップ探したけど、これが無くてガッカリ。
好きな写真を選んで、その場でポストカードプリントするサービスがあったらいいのになぁ。
「植田正治写真展・写真とボク」
2010年12月18日~2011年1月23日
埼玉県立近代美術館
この美術館は、柳宗理のバタフライスツールやイームズチェアなど有名デザイナーの椅子に自由に座ることもできて、さすがに座り心地良かった~。